弘前に残る前川作品の最後に出来た建物は斎場。 29歳で木村産業研究所を手掛けて建築家として足跡を残してきた 前川國男氏。50年余りの仕事の中で弘前市斎場は晩年筆を置く間際の作品です。 そういう意味で弘前には彼の建築家人生そのものが残されていると いえるのではないでしょうか。
有料の待合い休憩エリアから窓ごしに火葬の建物が見るうように計画されています。個人を身近に感じたいと思う人々への建築家の配慮です。