(財)木村産業研究所
1932年



構 造:鉄筋コンクリート造2階建

 前川氏29歳。フランスのコルビュジェの事務所から帰国後、レーモンド事務所勤務時代に手掛けた前川氏最初の作品。
ここの設計料すべてをレーモンド氏に提供し午後3時以降の時間を個人の時間として許可をもらい、色々なコンペ(設計競技)に励んでいたとされる。

この建物は(財)木村産業研究所が地元の産業(こぎん刺し・ホームスパン)の発展のため建築されたもの。

前川氏とフランス時代から交友があった木村隆三氏からフランス帰りの船上で「研究所設計してくれないかなあ〜。」「いいですよ」という口約束から始まったようだ。

 こぎん研究所(こぎんの制作・販売)さんが当時から入居している。

 以前、axis建築計画工房 が入居していた建物。


正面



ブロック塀に取り付けられている当時からのプレート。


 

ピロティー


 

玄関前ポーチ
スチールサッシの細いデザインは今では復元も難しい貴重なもの。
天井が吹抜になっていて鮮やかな橙色に塗られている。
塗装は当時の色に忠実に復元されているとのこと。


 


エントランスホール
スチールサッシのシンプルなデザインがすばらしい。



1階廊下
グレーに塗られている鉄扉の向こう側に私たちの事務所があります。



エントランスホールから2階へ通ずる階段。


 

2階ホール


2階講堂


トイレブースのドアノブ。
あまり知られていませんがクリスタル製。


裏庭から

裏庭から2階ホールを見る


2階講堂にてプチ・バスツアー参加者のみなさん。
ここで仲邑さんと建物の所有者の木村さんからのお話をお聞きしました。


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